私はトラックの運転手をしていました。子どもは2人いますが、多忙を理由に、あまり一緒に過ごせないまま、彼らは成人し、巣立っていきました。
「さあ、これからの人生どうしよう。」
そう思っていた時、お腹を空かせている子どもたちのため「子ども食堂」という活動が各地で広まっていることを知り、横須賀市内の子ども食堂に関わり始めました。
そこで、私は多くの子どもたちに出会いました。
親に暴力を受けている子どもたち、学校でいじめにあっている子どもたち_。
当時は月に1回、コミュニティーセンターを借りて開催しているだけでした。
これだけでは、深刻な問題を抱えている子どもたちに寄りそえない。「助けて」と言える場所になれない。そう思い、当時の団体を抜け、2017年5月「よこすかなかながや」を新たにオープンしました。
理念は「こどもの今の心と命を守る」。
常設の子ども食堂、子どもの居場所です。
活動当初から、さまざまな問題を抱える子どもたちが集まりました。
「大した事はできない。子どもの心に寄り添うだけ」と思って始めましたが、次第にご家庭や地域との関わりが欠かせなくなってきました。今では、学校や教育委員会、児童相談所、警察、保健所等とも直接連携をして、子どもたちの「今の心と命を守る」活動をしています。
子どもたちは食や居場所を求めに毎日訪れています。
救える命を見落とすことなく、誰もが手を取り合って一緒に生きていく社会を目指し、将来的に横須賀全体の子どもへの食支援、健全育成に関わり、地域社会に広く貢献してまいります。
NPO法人よこすかなかながや
理事長 和田信一